*失地公カルロマンの治世

 新たなマイセン公の能力はいたって平凡であった。逸話もこれといって残っておらず、兄の急死と後継者の不在がなければ、歴史に名を残すことはなかったであろう。
 公爵夫人は夫と同い年の44歳。もはや出産は望めなかった。
 現在のヴァイマール家に直系の世継ぎはなく、万が一にも現在のマイセン公が急逝した際には、血筋はそこで絶えてしまう。
 今のヴァイマール家に直系の世継ぎはなく、万が一にも現在のマイセン公が急逝した際には、血筋はそこで絶えてしまう。
 国の行く末を案じる廷臣達は、ことあるごとに公爵のいないところで密議を重ねた。

 翌年、公爵夫人は急死した。その理由について、年代記には病死とだけ記されている。しかし、巷では毒殺されたのではないかという噂がまことしやかに囁かれた。
 その噂は、マイセン公が廷臣達の強い勧めにより、夫人の喪も明けないうちにポーランド王国の宮廷から若い才女を娶ったことで、さらに真実味を帯びた。
 様々な思惑が交錯する中、翌年、長男エーベルハルトが誕生した。

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