Tips
制限つきプレイの勧め †
「気づけばいつも唯一の超大国として君臨してしまっている」
「波乱がない。忠誠度チェック&贈り物ゲームと化している」
「勃興期は面白いが、まずモンゴルが来るまでに飽きる」
CK/CKDVプレイヤーのみなさん、上の記述に心当たりはないだろうか?
せっかく買ったゲーム、どうせなら骨の髄までしゃぶりつくしたいもの。
より難易度を上げるため、さらに印象的なプレイを行うために、
いくつかの制限(プレイヤールール/縛り)を設けるという方法がある。
悲しいことに、こういった制限はゲームに不自然さを与えただけで終ることがほとんどだ。
しかし何らかの背景を想定して複数の条件を組み合わせることで、
ナチュラルに制限を取り入れることも不可能ではない。
AARなどで積極的に設定を補完するのもお勧めしたい。
継承法の制限 †
血統の安定しがちな継承法を禁止する。または特定の継承法に固定する。
ゲームの難易度を上げ、よりたくさんの波乱を体験できる可能性が高まる。
システム面での制限であり、プレイ自体はフリーハンドなのも魅力的。
準サリカ固定 †
あなたは準サリカ諸法(女系相続可)の中から継承法を選ぶことになる。
かくして他家による乗っ取りの危険が生じるが、
経験を積んだあなたはこれを解決する手段を知っているはずだ。
いくばくかの金、もしかすると威信と信用を失くすはめになるかもしれないが……。
選挙法固定 †
地域的な伝統、特殊な国情を表現するため、選挙法による相続に固定する。
あなたは息子たちに与える領土の配分に毎回頭を悩ますことになる。
国内大貴族の勢力伸張がお家騒動に直結するのを体験できるかもしれない。
もちろん、不可解な理由で継承順上位に居座る大貴族は「排除」しなければならない。
均分相続法固定 †
いまどき均分相続gavelkindで蛮族の遺風を気取るのもマゾヒストにはお勧めだ。
「領土なんて飾りです。農耕民族にはそれがわからんのですよ」
と豪語する拡張主義的遊牧民のあなたには強くお勧めしたい。
拡張しない場合は後継者数の「調整」がカギとなる。
こうしてあまたの王子たちが幼くして闇に消えてゆくだろう……。
領地法・教会法の制限 †
有利であったり、安定しがちな領地法や教会法を禁止する。
または史実やオリジナル設定に基づいた法の組み合わせに固定する。
継承法と同じくシステム面での制限であり、プレイ自体はフリーハンドなのも魅力的。
大衆法固定(領地法) †
広大な未開地を支配するあなたは、民衆の活力を最大限に伸張させるために
または彼らに脅されたために、農民税・商人税を50%減免せざるを得ない。
一方、最低でも50%の税を課された封臣たちは決していい顔をしないだろう。
修道会至上制固定(教会法) †
ことあるごとにあなたは坊主どもの横槍に悩まされ、多額の献金に溜め息をつくことだろう。
歴史的に修道会勢力が強かった地方のプレイなどにお勧めしたい。
教会至上制固定(教会法) †
教皇の足元にひざまずいて犬のように仕えたいという奇特なプレイヤーがいるかもしれない。
教会至上制に固定することで、あなたはこの世のものならぬ幸せに浸ることができるだろう。
献金額は最低でも70%だ。
忠誠の制限 †
特定の王号/公号保持者のみに忠誠を誓う。
通称「忠臣プレイ」。
自由度は少なくなり、必然的に難易度は上がる。
システム面での制限ではないため、あなたの自制心が試される。
いくつかのオプションがある。
特定の一族に忠誠を誓う †
称号保持者ではなく、主君の一族に忠誠を尽くし続ける。
あなたは自分の家族や領地の面倒を見ながらも、
つねに主君の領土の増減にやきもきしたり「お家断絶」にびくつくはめになるだろう。
独立しない †
いったん忠誠を誓ったら何があっても独立してはならない。
ただし、「特定の一族に忠誠を誓う」と組み合わせていた場合、
主君から王位を簒奪したよそ者に叛旗を翻すのはあなたの義務だ。
出兵要請に必ず応じる †
兵を率いて主君のもとに馳せ参じるという行為は封建制の根幹を為す。
主君に忠誠を誓ったのなら兵を出すべきではないだろうか?
ただし「当主の部隊だけは自分で徴兵、予備として手元に置く」
「直轄地の半数は自分で徴兵、予備として手元に置く」
などの細かいオプションを宣言することも可能だ。
戦費を負担する †
もしあなたが出兵要請に応じたとしても、
軍の維持費を0%にしたままでは戦場に着く前に兵が逃げ帰ってしまうかもしれない。
維持費50%、維持費25%など懐具合に応じてあなたが戦費を負担することで
はじめて主君はその大軍を維持できるだろう。
王国の防衛はあなたたち諸候の肩にかかっているのだ。
拡張の制限 †
過度の拡張はプレイ意欲の妨げとなることがある。
かといって恣意的な制限はゲームの面白みをまるでなくしてしまう。
そこで、何らかのコンセプトに従った拡張制限を宣言することでジレンマの解決を狙う。
システム面での制限ではないため、あなたの自制心が試される。
十字軍以外での領土取得禁止 †
ヨーロッパでつまはじきにされた次男三男も、
聖地でならひとかどの者になれるかもしれない。
婚姻によるヨーロッパ領土取得を是とするかどうかはあなた次第だ。
戦争での領土取得禁止 †
史実でのハプスブルク家のように婚姻を主たる領土拡張の手段とするのも面白い。
ただし戦争もやはり中世の花。完全に禁止するのではなく、
同一文化圏内や神聖ローマ帝国などの地域圏内での禁止にとどめたほうが
プレイを楽しめるかもしれない。
コマンドの制限 †
コマンドの使用を制限する。
コマンドの選択は慎重に行うべきだ。ゲームに不自然さを与える可能性をつねに考慮せよ。
システム面での制限ではないため、あなたの自制心が試される。
「贈り物をする」コマンドの禁止 †
相性がいい封臣の忠誠度はそれなりに自然増するが、
相性の悪い封臣はいつか必ず離反する。
代替わり時の危機を増幅し、封臣たちとの抜き差しならぬ関係を表現することができる。
称号数の制限 †
王号や公号を一族郎党に積極的に分与する。
これで「自分以外の王さまが少なくて淋しい、つまらない」という愚痴ともおさらばだ。
相続法を均分相続に固定することによっても
これに似た(そしてさらに徹底的な)効果が自動的に得られる。
システム面での制限ではないため、あなたの自制心が試される。
いくつかのオプションがある。
n個目の王号は常に親族に分与する(n≧2、nは整数とする) †
本家の支配が行き届かないさま、同族の王国が並び立つさまを表現することができる。
初期状態のドイツ王が3王位を兼ねているあたりを考慮すると、
n=3、n=4あたりが適当な数値ではないだろうか。
継承によって得た王号は常に親族に分与する †
上のバリエーション。
「戦場で得た王位は俺のものだ!」という方にお勧め。
ただし自領が肥大化したまま残る懸念がある。
戦争によって得た王号は常に親族に分与する †
逆のバリエーション。
「ベッドの上で得た王位は俺のものだ!」という方にお勧め。
結婚相手の制限 †
AIは原則として同一文化・同一宗教の相手からしか嫁を取らない。
あなたが同じようにしていけない理由はない。
システム面での制限ではないため、あなたの自制心が試される。
いくつかのオプションがある。
常に異教徒から嫁をもらう †
例えば、カソリック圏で正教の嫁をもらう。
担当国の歴史的、地理的条件を考慮したり、
多文化主義的なコンセプトを宣言することでより自然にプレイできるだろう。
もちろん教会の弾劾を受ける危険は増す。
「常に弾劾を受け入れる」「常に妻を守る」といった選択を
さらなるオプションとして宣言することも可能だ。
ちなみにこの宣言は異教やムスリムの宰相・将軍についても適用できる。
顔で選ぶ †
なんでも美人に越したことはない。
能力値や適性を度外視してでも美女を求めることは、男として当然の行為である。
たとえそれが他人の妻であろうとも……。
システム面での制限ではないため、あなたの自制心もとい獣欲が試される。
教育方法の制限 †
その家独特の教育方針があってもいいのではないだろうか。
自分で育てる(初等教育) †
うちの子はみんなきっちり躾けていますから!
戦争中でも内乱の危機でも子供は全員手元で育てよう。
女子だけ修道院送りというなんか露骨なオプションもありだ。
一人手元で育てるたびにhealth-1なので、子沢山だと早死にできます。
軍人家系(中等教育) †
本家の子女はみな軍隊叩き上げ。脳まで筋肉でできています。
笑顔で封臣に接したり、やわらかに領地を治めるのは苦手かもね。
兄弟の優劣を拳で決めるサリカ/準サリカ親族継承がお似合い。
聖職者家系(中等教育) †
16歳にしてラテン語ペラペラ、いつでも司教に着任できます。
特に苦手っていうのがないので
「当主と継承者以外は全員妻帯禁止!」
くらいの厳しめオプションをつけたほうがいいかもしれない。
このほか何でも、なにか思いついた「制限つきプレイ」があれば書き足してほしい。
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