マニュアル
Starter Guide - CK初心者のための手引き - †
(1)パッチをあてる †
- 英語版DVの場合:最新パッチ(2.1beta)がリリースされています。詳細はフォーラム(英語)を参照のこと。
- 英語版CKの場合:マニュアル/英語版を日本語化するを参考に日本語化してください。1.05より古い場合はまずパッチを適用する必要があります。
- CFDVの場合:バグフィックスされたパッチがリリースされています。
- MQ日本語版の場合:日本語版に英語版パッチをを参考にし1.05パッチをあててください。これで普通にプレイできます。
※なお、パッチを当てた後でも、何らかの理由で旧環境に戻す必要が出る場合もあります。念のためインストール直後の環境を別途バックアップするのも考慮に値します。
(2)シナリオ選択 †
CK・CKDVとも3種類のシナリオが用意されています。
- ヘースティングス: 1066年開始
- 第3回十字軍: 1189年開始
- 百年戦争: 1337年開始
最初はGC(グランドキャンペーン)ことヘースティングスが無難だと思われます。十字軍が始まるまでに多少の時間的猶予があります。シナリオ期間も長いため、試行錯誤の余地にも富みます。
他のシナリオではすでに十字軍国家やモンゴル勢力がマップ上に存在したりしています。
また、百年戦争は文字通り、百年ちょっとでゲームが終わってしまうので、「ゲームに慣れて感じが掴めたところで終わる」率が高いです。
(3)担当君主選択 †
いよいよCKが始まります。好きな国・人物のある方は、それを選択して問題ありませんが、そうでない方はどの領主で始めるか非常に迷うところです。
領主選びのポイントとしては、「立地」「肥沃度(経済力)」「技術力」「十字軍」「称号(Title)」が挙げられるでしょう。
称号を選ぶ †
CKには、「王(King)」-「公(Duke)」-「伯(Count)」三段階の称号があります。
ゲームは苦労が多いほど楽しみも深い、と考える方は、伯から始めてみるとよいでしょう。
ほどほどに強くそして面白いプレイを望む方は、公から始めてみるとよいでしょう。
最初に王を選ぶと管理が大変ですし、やれることもやるべきことも多い(多すぎる)ので、伯や公から成り上がっていく方が分かりやすいと思われます。
立地で選ぶ †
- ムスリム(Muslim)異教徒(Pagan)が近くに存在する地域は、常に彼らの侵入に注意しなければない反面、十字軍の際にまっ先に彼らに当たることができます。
異教徒から領土を奪うときには、要求権(Claim)を必要としないため、地続きの領土を早く手に入れたい方はイベリア(スペイン)、ルーシ(ロシア)の諸侯でプレーしてみるとよいでしょう。ドイツ東北部・北欧諸侯も(海越えになりがちですが)発展余地に富みます。
- 沿岸部に位置する州は、様々なメリットがあります。
移動面・港湾施設の収入・技術の流入(主要港のある一部の州)などです。早く国力をつけて一大勢力を築きたい方は、沿岸部や沿岸に進出しやすい国を選ぶとよいでしょう。
肥沃度(経済力)で選ぶ †
CKでは、州ごとに基礎収入が決まっていて、これに領主の管理値や施設による補正が加わります。基本的に施設は「収入を+Xパーセント増やす」働きを持つので、豊かな州はより豊かに、そうでない州はそれなりに発展します。
西欧諸侯は初期の技術力・施設建設でムスリム諸侯に遅れをとりますが、土地の肥沃度(将来性)では勝ります。
歴史的な重要都市を保持する君主や、それらを奪うのに有利な周辺国君主でプレーするとよいでしょう。
逆に弱小な伯で開始した場合、収入が低すぎて何もできない(ランダムイベントの出費ですら四苦八苦)といった状況になりがちです。
参考: 肥沃度マップ
技術力で選ぶ †
初めから高い技術力を持つ国を選ぶと、優位にゲームを進めることができます。
全体としてイスラム諸侯とその周辺は高い技術力を持っていますので、技術力を重視する方はムスリム周辺(ビザンツ諸侯など)で始めるとよいでしょう。
他地域でも、主要港のある州は海を越えて技術が流入するため進歩が顕著です。
ただし先進地域から離れてすぎては流入が遅れます。この点ではイタリア諸侯がお勧めです。
参考: 伝播経路マップ
十字軍で選ぶ †
CK最大のイベントである十字軍は、カソリック教国にのみ影響を与えます。
このイベントを最大限楽しみたい方は、カソリック教国でプレーするとよいでしょう。
(4)ゲームを始めてから †
ゲームがスタートしたらすぐにキーボードの「Pause」ボタンを押し、ゲームを一時停止して下さい。これが最優先です。
これから家系の存続と発展を目指して行くわけですが、まず何から始めたらよいか。
ゲーム開始後、やっておくべき事柄を挙げてみましょう。
状況の把握 †
- 勢力
画面左端、ミニマップの近くにある小旗マーク「View Relation Map」をクリックします。
勢力範囲が主君(Liege)・封臣(Vassal)を含めて表示されます。公以上の身分で始めた場合は、封臣の位置を確認しておきます。
- 人物
ポートレートを開いて、当主の配偶者(Spouse)・子供(Children)・後継者(Successor)・廷臣(Courtier)・要求権の有無を確認します。
配偶者がいない場合は、急いで結婚する必要があります。後継者はどうでしょうか。得体の知れない人物が後継者になっていませんか?
君主と異なる姓の人物が相続した場合、たとえ血縁関係にあってもゲームオーバーとなります!
(肖像右下に血のマークがある=君主と姓が同じであれば、血縁関係が無くてもゲームは継続します)
右下に要求権の紋章がある場合、既に他の称号に対して要求(=侵攻)可能であることを意味します。「威信(Prestige)」「信仰(Piety)」「ゴールド(Gold)」も確認しておきましょう。
また、軍事(Martial)・外交(Diplomacy)・陰謀(Intrigue)・管理(Stewardship)の各能力も確認しておいてください。
- 国力
左上の紋章(CoA)をクリックして、「収入(Income)」「現有兵士数(Manpower)」「直轄領(Demesne)」「統治効率(Efficiency)」)を確認します。
「統治効率」が100%未満の場合、直轄領が多すぎることを表しています。多少の不足は問題ないものの、低すぎる統治効率は悪性イベントの連鎖を招くため早急な改善が必要となります。
- 州(Province)情報
直轄地をマップ上でクリックし、州の情報画面を開きます。
存在している施設の種類や建築できる施設、社会階級(農民・商人・聖職・貴族)の権力比と忠誠心などを確認しましょう。
宗教(Religion)・文化(Culture)・地形(Terrain)なども知っておきましょう。
初めのコマンド †
- 法律の変更・確認
左上のCoAをクリックして宮廷画面を開き、杓と宝珠のイラストをクリックします。
現在施行されている法律を確認し、マニュアル/国法を参考にして、必要があれば(後継者が赤の他人である場合など)好みの法律に変更します。
- 称号の創設
マップ上の自家のCoAをクリックして、左のコマンド群の「称号を創設する(Create Title)」を押します。
現在創設できる称号(王・公)がないか確認して下さい。不可能な場合も称号にカーソルを当て、創設に必要な資金・領地がどのくらいか確認して下さい。
称号の創設は往々にして最も優先すべき事項です。
あなたが躊躇している間に、他の勢力やあなたの主君が先に宣言してしまうこともあります。
資金と領地が充たされたら、すかさず宣言しましょう。
- 研究項目の決定
右上のCoAをクリックして宮廷画面を開き、杓と宝珠のイラストをクリックします。
「技術(Adavances)」のタブを押して現在行われている研究を確認し、必要な研究に変更します。
- 施設建設
資金に余裕があれば、州に施設(Improvements)を建設することができます。
州画面を開き、州内イラストをクリックしましょう。赤く表示された施設は現在建設不可(資金の不足など)、緑色で表示されたものは建設可能施設です。
施設には様々な効果がありますが、伐採所などの収入を上げる施設を優先するべきでしょう。
施設の上でカーソルを止め効果を確認した後、クリックすると建設が実行されます。
- 税率の変更
マニュアル/税の種類と税率変更についてを見て必要に応じて変えてください。
- 直轄領の分配
君主の能力を超えた領土を持っていて統治効率が100%未満であった場合、総収入がそれだけ減っていることになります。
収支がどうなるかを計算して、得になるようならば廷臣に領土を与えることで統治効率を上げます。
廷臣に領地を分け与えるには、マップ上の自家のCoAをクリックして、左のコマンド群の「称号を授与(Grant Title)」を選択します。
既存の封臣にさらなる領地を分け与えるには、封臣のCoAから同じく選択します。
当主の息子たちの成人(16歳)が間近である場合、急いで配下に領地を分配してしまう必要はないでしょう。後継予定者に領土を与えた場合、いずれはまたプレイヤーのものとなります。
※自分が伯なのに臣下に他の伯の称号を与えると、相手は独立してしまいます。公・王が同格の称号を与えても同様です。注意してください。
- 大臣任命
ポーズを解除して、ゲームを数日だけ進めます。人数の少ない宮廷全てにランダムで廷臣が加入します。廷臣が増えていることを確認しましょう。
左上のCoAをクリックして宮廷画面を開き、5人の集団をクリックすると大臣一覧に移ります。
現在あなたの宮廷に属する宮廷メンバーの中から適任者を任命します。
元帥(Marshal)は軍事、宰相(Chancellor)には外交、密偵頭(Spy Master)には陰謀、家令(Steward)には管理が高いものをそれぞれ選びましょう。宮廷司祭(Court Chaplain)はとりあえず適当で、場合によってはいなくてもいいと思います。
序盤の廷臣が少ないときは、収入に大きく関わる家令を優先しましょう。封臣が多い場合は宰相も重要です。
- 婚姻申込み
当主に配偶者がいない場合、結婚相手を吟味しましょう。
自家の宮廷内で婚姻する場合は、マップ上で自家のCoAをクリックして、左のコマンド群の「結婚提案(Offer Marriage)」を選択します。
特定の勢力から相手を選ぶ場合は、他家のCoAをクリックして結婚提案します。
- 英語版CK、MQ版の場合
不特定勢力の中から、配偶者の能力によって相手を選ぶ場合は、一度ゲームをセーブして「お見合いツール」を起動させます。
条件に合わせて検索して「名前」「州番号」をメモします。ゲーム画面で「?」を入力し、入力欄に「州番号」を入れます。
画面移動先のCoAをクリックして、「Offer Marriage」を押します。当主以外の婚姻も全て同じ方法で行います。
- DVの場合
未婚女性の一覧画面が用意されました。ただし、原則として女性領主に婚姻を申し込んでもまず受け入れられず、仮に受け入れられても変な挙動が起きるので避けましょう。
※結婚する二人の姓が同じ場合、血縁関係が全くなくても生まれる子供に「近親婚」のつく可能性があるので、できるだけ避けましょう。
(5)その後の進め方 †
全体的な方針 †
同姓の世継ぎがいなければゲームオーバーになります。*1
また、戦いに敗れて全領土を失ってしまっても話になりません。したがって、家系の安泰と領国の保持が最優先事項です。
基本的に領土獲得により勢力を拡大すればこの目的にプラスとなります。ただし急速な拡大は評判(Reputation)の悪化を招きます。悪評により世界を敵に回しては身の安全も覚束なくなります。
また時として戦争や暗殺を吹っ掛けられることもあり、それへの備えも必要です。
よってほとんどの場合、最初の目標は一族を増やすことと資金の蓄積・国力増大となります。
婚姻 †
家系が主軸のこのゲーム、家系存続のためには婚姻がもっとも重要なコマンドと言えます。
基本的に優秀な両親からは優秀な子孫が出る率が高いです。よって若くて健康で、能力値が高く、性格が合い、変な特質を持たず、多産度の高い*2嫁を探すことが何より優先されます。
CKでは外部ツールが必要な難事でしたが、DVでは未婚女性一覧表が国勢台帳に用意され、非常に楽になりました。
場合によっては現在の嫁を暗殺する必要も出てきます(ただし発覚すると「親族殺し」がつき非常に大変なことになります)。
領土獲得の手段としても婚姻は有力な選択肢です。上手く立ち回れば、わずか2代で伯から王への成り上がりも可能です(後述)。
領土の獲得 †
このゲームで新規の領土を獲得するには、以下のような方法があります
- 称号の要求権を取得し、その保有者に宣戦・勝利して、称号を割譲させる
- 異教国に宣戦・勝利して、併合するか臣従させる
- 独立領主や他国の封臣を臣従させる
- 継承によって他国を引き継ぐ
- 称号の要求権を取得し、その保有者に宣戦・勝利して、称号を割譲させる
極めてオーソドックスな方法です。キリスト教徒の領地を奪うには名分が必要なので、この手順が必要です。
まず威信を消費して、要求権を取得します。このとき評判が悪化します。
次に、その称号の現在の保持者に宣戦します。戦争となります。
相手の直轄領全てを制圧すればどんな和平条件も通るようになります。直轄地の多い相手、特に飛び地を含む場合はそれだけ大変な作業になります。
和平要求で当該の称号を割譲させれば、晴れてその州はあなたのものとなります。このときにも評判が悪化します。
どんな相手にも通じますが、色々と課題があります
- 威信が必要: 頑張って威信を稼いでください
- 評判が悪化する: 悪化極まると世界中から睨まれ袋叩きにあったり、封臣の忠誠心が下がり内乱を招きます。回復には時間が必要です。
- 戦争が必要: 国家の大事です。資金も戦力も必要となります
- 思わぬ敵が出てくる: 戦争相手に上級の君主がいる場合、まず間違いなくそちらとも戦う羽目になります。同盟者がいる場合も要注意です。
なお、初期保有や相続・イベントによる獲得で予期せぬ要求権を持っている場合もあります。
- 異教国に宣戦・勝利して、併合するか臣従させる
キリスト教国相手より話は簡単ですが、上記と同じく戦争が必要です。
序盤はムスリム勢力の技術優位が大きく、かつ強大な国家がバックに控えていたりして、楽勝とは行かない場合も多いです。
- 独立領主や他国の封臣を臣従させる
労力的には最小と言っていいでしょう。ただし、なかなか成功しません。自国がすでに強大になった後の話だと言えます。
こちらから提案した場合、成功するとやはり評判が悪化します。
- 継承によって他国を引き継ぐ
史実でも分かるとおり、最強手段と言えます。上手くいけば一滴の血も流すことなく(あるいは最小限の流血で)国がまるまる手に入ります。
基本は相続法に「準サリカ長子」を採用している国を狙います。その国の統治者の長女を自国の継承候補者と結婚させ、二人の間に生まれた息子には相続権が発生します。
他の候補者がいなければ(排除すれば)、おめでとう、その孫は(いずれ)自領と新領土の両方を受け継ぐことになります。
戦略 †
勢力を拡大するために新たな州を狙う場合、収入・技術が目安となります。
基本的には豊かで技術が流入しやすい(あるいはすでに高い技術を持つ)州を狙うべきです。
もう一つ、称号の創設に必要な州を集めていくという目標もあります。
新称号を創設すれば威信がもらえますし、国家運営の選択肢が増えます。また、伯や公であれば、より上位の称号を創設することで地位が向上します。
アイルランドやウェールズなど創設しやすい王位を狙って、必要な領土を獲得していくのもよいでしょう。
ただし、戦争にはリスクが付きものです。特に自国や敵国に、同盟者や上級の主君がいる場合は要注意です。思わぬ大敵が現れたり、狙っていた土地を先んじて横取りされたり、いろいろ不都合なことも起きます。
州経営 †
社会階級の忠誠心の増減には、注意を払っておきましょう。
施設は基本的に好みのものを建てていけばよいでしょう。
ただし徴兵には時間がかかるので、徴兵効率を上げる「練兵場(Training Grounds)」は早めに作っておいた方がよいでしょう。
早く威信や信仰を上げたい場合は、建設完了時のボーナスや年度ボーナスのある施設を優先的に建てていくとよいでしょう。
十字軍 †
- カソリック教国
十字軍の影響を直接受けます。十字軍が発動すると貴方の国の信仰心がどんどん減っていきます。
これは期待の裏返しであり、勢力が大きいほど異教徒の殲滅を期待=異教徒をいつまでも殲滅しない・できない貴方の信仰心を疑います。
そのため国が大きいほど、また位が高いほど減りやすくなります。さらに下落の量は年々増えていきます。
- 十字軍の説明
【1.05の場合】
十字軍に『攻略目標』が現れます。これは通常画面の十字軍の旗に矢印をあわせると見ることができます。
攻略目標の領土を得ると莫大な信仰を得ることができます。それ以外の領土は勝ちとってもさほど信仰は得られません。
そのため侵攻作戦を練るときは攻略目標をピンポイントで狙いましょう。
ですが1066シナリオの序盤で攻略目標を狙えるほど国力がない場合は傍観するのも手です。何もせずとも他国が落としてくれるでしょう。
また、ローマ教皇が諦めて十字軍を取り消すこともよくあります。
なお十字軍目標候補地を全て奪還できると十字軍は発生しなくなります。
それを狙うのも手ですが、序盤はムスリムの方が力が上です。無理せず力を貯めたほうが無難でしょう。
基本的に下がった信仰は司教領の創設で一時的に補う方が無難です。
また侵攻に成功した場合、しばらくは動かない方がよいでしょう。
あまりムスリムに宣戦布告するとムスリム諸国全てを敵にまわし一気に滅亡する可能性もあるからです。
十字軍目標都市
Jerusalem, Antiocheia, Alexandria, Byzantion,
Rome, Palermo, Tunis, Burgos, Lisbon, Cadiz, Toledo
- ※以下の項目は過去の参考として残されています。本筋はパッチを適用することです。
【パッチ非適用のMQ版CK】
カソリック・正教以外の土地を征服すれば信仰がプラスされるため、手近で弱い異教徒を叩くことで十字軍不参加による信仰の下落をカバーすることが可能です。